改善を突き詰める
補給物流部で扱っているのは、故障車両の修理や定期交換などに使う部品で、これらを補給部品と呼んでいます。日野グローバルロジスティクス(HGL)では、大小さまざまな補給部品を販売会社などに発送しているのですが、補給部品が破損しないように資材で包装しています。しかし、配送中に部品が破損したり、錆が出てしまったりすることもあるため、その際には資材の仕様を変更したり、ケアマークを付けたりなど、より良い包装を考案するのが私の仕事です。
これとは別に、私はIT委員を務めています。各部署に私と同じようにIT委員がいて、PCやタブレットの管理のほか、業務の自動化やデジタル化を推進するのが役割です。私の場合、包装作業の見直しをするために業務をリスト化・データ化したり、専用ツールを使って、作業手順書がより分かりやすくなるように写真を加えてデジタル化したりしています。
ある1日のスケジュール
- 8:30
- 出社
朝礼に参加し、当日の連絡事項を確認します。その後、社内外のメールをチェックして作業の準備を行います。 - 9:00
- 転活戻入確認会
販売会社さんから返却された商品の確認と包装仕様の見直しを検討します。 - 10:00
- 休憩時間
座ってることも多いので身体を伸ばしたりしています。 - 10:10
- 昼休憩
会社のカフェテリアでご飯を食べてその後、自分の席に座って休みます。 - 12:50
- ArtiosCAD
包装設計専用ソフトArtiosCADを最近導入しました。まだ使いこなせていない部分もありますが、日々学びながら改善を続けています。 - 15:10
- IT委員の定例会
IT委員の業務内容の説明や近況報告などを共有します。 - 16:00
- 資材のサンプル確認
依頼した包装資材のサンプルが届いたので、使用できるか試します。 - 17:00
- フォークリフト作業
まだ免許を取ったばかりで技量不足なので、慎重にフォークリフトを操縦します。 - 17:25
- 退社
退社。作業状況によっては残業がありますが、自分の時間を大切にしたいので、基本的には定時に退社します。
見える景色が変わっていく
包装改善の難しさは、最適解を導かなければならないところです。HGLとしては「品質第一」が原則。しかし、過剰に包装してしまうと、包装を担当する部署の作業の増加、保管スペースの確保、包装資材のコスト増加など、さまざまなところに影響が出てしまいます。逆に言えば、どうすれば作業を減らせるか、コストを下げられるかの工夫が求められる仕事でもあります。最適化するには、あらゆる視点で考える必要があり、包装や保管、出荷などの各部署のリーダーにも相談しながら進めています。そのため、長いものだと改善に半年要した部品もありますが、結果として品質不良がなく販売会社に届けられるようになったときはやりがいを感じました。
私はこれまでに包装や保管に関わる部署を経験しているのですが、業務が変わるたびに新しい経験ができ、視野が広がっていると感じます。最近では出張で別会社のパーツセンターの視察させてもらいました。そこでは海外に送る部品が多いため、海外で荷物がどのように扱われているかなど、自分の目で見えないところまで想像して包装を考えなければならず、改めて面白い仕事だと思いました。
自分の最適解を見つける
HGLの良いところは、さまざまな経験ができるところです。HGLは部署ごとに業務内容が大きく異なるため、いくつか経験していると「面白い」とか「これだ」と思える仕事がきっと見つかるはずです。私は包装業務を任されたときに、不器用な自分には難しいと思っていたのですが、実際にやってみると他の人より早くできて、意外な自分の一面を知ることができました。現在の包装改善の業務は、考えることが好きな自分には合っていると感じています。また、包装改善が必要なパーツの積み降ろしのためにフォークリフトの免許を取らせてもらったり、資材開発のためにCADの勉強をさせてもらったり、HGLに入っていなかったらやらなかったであろうことも、トライすることで身についているのを実感しています。私は同じことを長くやっていると飽きてしまったり、手を抜いてしまったりしがちなので、この環境は大変さもありますが、充実感を覚えています。
休日の過ごし方
家にいるときはゲームやYouTube。外に出かけるときは釣り、キャンプ、ボーリング、バスケ、卓球、ドッジボールなど、インドア・アウトドア問わず、とにかく遊ぶのが好きです。学生時代の友人や職場の仲間など、遊ぶ内容ごとに相手がいて、少し前にHGLを定年退職された方の移住先にも遊びに行きました!