全体としての最適を見つける
KD(ノックダウン)は、完成品ではなく、パーツの状態で輸送して、海外の各工場で組み立てる方式です。調達した部品を梱包し、ケースに入れ、さらにコンテナに入れて、出荷をするという一連の工程を管理するのが私の仕事です。ボルトやメーター機器、エンジンといったパーツに故障や錆がないように品質を保ちながらも、できるだけ低コストで輸送するための工夫が肝。さらに海外の各工場によってレイアウトはもちろん、作業工程も異なるため、組み立て作業の効率も踏まえて、どのパーツを組み合わせてケースに入れるのが全体として最適なのかまで考えなければなりません。また、物流管理に必要不可欠なラベルのデータを、自動車の設計変更に合わせて随時更新するなど、生産に向けて徹底した準備と管理が求められます。
海外とのやりとりで英語を使う場面がありますが、翻訳ツールが進化してきているので、日常業務で困ることはありません。もし英語が得意なら、その力を生かせる仕事だと思います。
ある1日のスケジュール
- 8:00
- 出社
まずはメールと業務スケジュールを確認します - 10:00
- 新規プロジェクト関係会議
(日程の調整や課題の対応について協議) - 12:00
- 昼休み
- 13:00
- 生産状況の確認、データまとめ
- 14:00
- 新規プロジェクト仕様確認会議
- 16:00
- 海外工場担当者と打ち合わせ
- 16:55
- 子供を迎えに行きます
保育園であったことを楽しそうに報告してくれる様子に癒されます。
助け合い精神が強い職場
プロジェクトチームのタスクリーダーとして、各作業を担当する6人のメンバーと連携をしつつ生産用データの準備と管理も行っています。このチームには小さいお子さんがいるメンバーが多いということもあり、家庭・育児と仕事を両立するために互いに助け合おうという気持ちがチーム内に根付いています。私自身もそうですが、子どもの体調不良で急遽帰らないといけなくなるといったことも“あるある”なので、みんなでカバーすることが当たり前になっています。
私がいる古河事業所全体の雰囲気としても、上司と部下がフラットな関係性で、思ったことを遠慮なく言える職場です。悩みや困ったことがあれば、とりあえず話すことが大事。不満も含めて、表に出すことで改善の糸口が見つかり、環境を自分たちで良くしていけると考えています。
働く人のためになる
業務改善を
私がいま取り組んでいるのは、人固有の業務を共有の業務にしていくことです。「その人しかできない」という作業があると、急遽休みになったときに業務がストップしてしまう。それがあると、本人としても休みづらくなってしまいます。作業内容を書き出して、マニュアル化するなど、誰でも代わりができる状態にしていきたいです。また、きちんと作業を書き出しておくことは、新しく入ってきた人材を育てる際にも役立ちます。何がどこまでできるようになったのかをきちんと確認できると、教える人も教わる人も安心だと思うので。
この会社は事業の幅が広がったり、新しいシステムが導入されたりと大きく変化している最中ですが、みんながより働きやすい職場になっていけばと良いですね。
休日の過ごし方
ドライブと鍾乳洞が好きで、独身のときは車中泊しながら各地を巡っていました。静かな空間で、その歴史に思いを馳せていると、仕事のことを忘れてリフレッシュができます。実は少し前に、子どもの鍾乳洞デビューを無事に達成。楽しんでくれていたので、次は岩手の龍泉洞に一緒に行こうと思っています。